今回は指向を変えてご紹介致します。
物流倉庫様についての理解を深めて頂ければと思います。
物流倉庫と言ってもどんな場所でも、どんな作りでも保管や出荷を委託できるわけでは
ありません。
倉庫業を営もうとする場合は、国土交通大臣の行う登録を受けなければなりません。
登録免許税9万円払って登録を行い、倉庫の施設又は設備が倉庫の種類に応じて国土交通省令で定める基準に適合しないするような設備を整えて初めて申請が通ります。
詳しく説明すれば倉庫にも種類が沢山あるのですが・・・・。
一類倉庫
二類倉庫
三類倉庫
野積倉庫
貯蔵槽倉庫
危険品倉庫
冷蔵倉庫
水面倉庫
この中に、保管商材の区分として、
【第一類物品】 第二類、第三類、第四類、第五類、第六類、第七類、第八類以外の物品
【第二類物品】 麦、でん粉、ふすま、飼料、塩、野菜類、果実類、水産物の乾品及び塩蔵品、皮革、肥料、鉄製品その他の金物製品、セメント、石こう、白墨、わら工品、石綿及び石綿製品
【第三類物品】 板ガラス、ガラス管、ガラス器、陶磁器、タイル、ほうろう引容器、木炭、パテ、貝がら、海綿、農業用機械その他素材及び用途がこれらに類する物品であって湿気又は気温の変化により変質し難いもの
【第四類物品】 地金、銑鉄、鉄材、鉛管、鉛板、ケーブル、セメント製品、鉱物及び土石、自動車及び車両(製造上主要部分が被覆されているものに限る。)、木材(合板及び化粧材を除く。)、ドラム缶に入れた物品、空コンテナ、空ビン類、れんが・かわら類、がい子・がい管類、土管類、くず鉄・くずガラス・古タイヤ類等野積で保管することが可能な物品
【第五類物品】 原木等水面において保管することが可能な物品
【第六類物品】 容器に入れていない粉状又は液状の物品
【第七類物品】 消防法第2条の危険物及び高圧ガス取締法第2条の高圧ガス
【第八類物品】 農畜産物の生鮮品及び凍結品等の加工品その他の摂氏10度以下の温度で保管することが適当な物品
各倉庫、保管商材によって、審査基準が異なり、設備も異なっているのです。
設備でいえば、下記のようなものがあります。
【火気対応】 小さくてわかりづらいですが、火災探知機です。
【セキュリティー1】 防犯カメラと記録データを管理しているPCです。
【セキュリティー2】 警備会社との連携システムです。
など、審査を通る為の完備を行った倉庫だけに免許がおりますので、自宅などで保管するよりはまず安心安全の保管が出来ると考えていただければと思います。
安心・安全も物流倉庫委託メリットとしてご理解頂ければ幸いです
2011年2月23日 21:06 [物流倉庫知識 ]
株式会社マルニ・ロジコム様は、メーカー等ののパンフレット・カタログなどの配送に強い物流倉庫さまです。
本日は、川越にある通販営業倉庫を見学させていただきました。
ちょうど入庫のタイミングで、トラックから商品をおろし、倉庫内に入れるまでを流れを初めて拝見させて頂きました。
ものの30分程度で全ておろし、その商品を倉庫内に入れてしまいました。フォークリフトの滑らかな動きに、少し運転したいなと思いながら見学をしていました(笑)
ぎっしりと積んであった荷物が、あっという間に空になり、
トラックは、次の荷積み先に行ってしまいました。
杉山社長とお話をしていて、やはり物流業界には様々なルール、基準が整備されていない事が多いと伺いました。もともと全ての商品にオーダーメイド受注することが多く、保管、流通加工、配送などを組み立て、人の確保を行います。
配送料金、土地代、人件費、梱包資材費、流通加工ノウハウの有無、システム費によって実費が変わります。
実際の費用に対しての見積を出す為に、各社によって同じ委託内容でも費用が変わってくるのは、その理由になります。
逆に、物流倉庫様同士の繋がりが弱く、効率化やルールがあまり整備されてこなかった業界です。
良く考えれば御社の商品保管を委託の際には、御社専用スペースに保管・梱包発送が出来ます。
そう考えれば少し贅沢な気分が味わえたでしょうか。
物流業界の理解を深めることは良いパートナー会社様を見つけるスキルになります。是非相互理解を深め、良いパートナー会社様とご契約頂ければと思っております。
2011年2月17日 11:44 [物流倉庫見学 ]
創業50年の歴史のある三信倉庫株式会社様ですが、複数の営業倉庫をお持ちの中、書籍専門倉庫を見学させていただきました。
書籍専門倉庫見学には、まずは書籍・出版業界の知識をご紹介しなくてはいけません。
出版業界の全部ではないのですが一部書店では、書籍・本等を販売している店舗は普通の仕入れ方法とは異なります。
仕入れの在庫リスクを負わず、売れた冊数のみの仕入れ代金を支払う成果報酬型になります。なので書店で仕入れた書籍がもし売れ残ってしまったり、予想以上に出版して在庫になってしまった場合は出版社に返品となります。
返品になったその書籍を、こちらの専門倉庫で保管・再発送を行っております。
新品入庫在庫写真
前回見学させていただいた株式会社フェスム様同様、専門倉庫ならではの流通加工があり大変勉強になりました。
一旦この倉庫に戻ってきた本は、しばらく保管するのですが、店の在庫がなくなれば注文がきます。その際に、新しいカバーへの変更、札入れをいれ、どうしても汚れが付きやすいページの部分を削ります。
パートさん達が汚れた部分を削っている場所
ちなみに今はカバーを外しているところです。
そして新刊の状態に復活させて出荷、店頭に並びます。
まだまだ知らない仕事があると改めて感じた瞬間でした。
一緒に見学に付き合っていただいた早川さまは、「商品(有形)にはかならず物流があります。」と伺いました。どんな商品にも、生産、保管、流通、加工などが発生しているので、全ての商品にカスタマイズした物流があるのだと感じました。
まだまだ物流倉庫の奥深さにゴールは見えないなと感じた1日でした。
2011年2月 9日 19:30 [物流倉庫見学 ]
フェスムさまの倉庫見学の後半です。
実際に伺った際に作業していたのは、某大手DVD・CDレンタルショップの新店舗の流通加工・梱包発送でした。
実際に何をするの?
イメージがわかないと思うので、説明します。
新しくオープンするショップのDVD・CDなどの新品在庫を店がオープンする際に、直接商品を送った場合に、商品数や商品量が数万枚のレベルで納品されてしまうので、レンタル用のバーコードがついていなかったり、あいうえお順になっていなかったりと店での混乱が発生してしまいます。
ここで、フェスムさまのような会社さまに在庫を預けて、一度商品整理とバーコードを貼りつけたりと流通加工します。
左側の写真が貼りつけるバーコードで、右側がレンタルケースと商品に「対のバーコード」を張り付けた写真です。レンタルビデオ屋さんのケースとビデオ見たいなものです。
ここまでは普通のよくある流通加工なのですが、
この部屋に案内されたときにここまでやるんだと驚きました。
なんだかわかりましたか?
これはオープンする店のレイアウトシュミレーションの部屋です。
この店のレイアウトを再現することにより、「この棚に、この商品を、この順番に展開してください。」と分かる形で梱包していきます。順番も店の展開方法に合わせて並んでおり、映画、邦画、サスペンス、SFなどジャンルから作品名などの順番まで並べ替えた上で段ボールに詰めて行きます。
出荷管理等も全てバーコード管理で行っており、この商品はどこにあるかとスキャンすれば、どこの部屋の何番目の棚の右から何番目とデータで管理されています。
すごくアナログに見える物流倉庫ですが、かなりシステマティックな管理がされていました。
百聞は一見にしかず・・・まさにこのことですね。
一度も物流倉庫さまに足を運んでいないネットショップさまはまずは見学をお勧めします。
2011年2月 5日 17:52 [物流倉庫見学 ]
埼玉県日高市に倉庫を構える株式会社フェスムさまです。
DVD・CDのような手間のかかる細かな流通加工を得意としており、通販でも封入とか、多品種など雑貨など商材を得意とする梱包発送代行会社さまです。
伺った倉庫は、高麗川という川が少し離れた場所にあり、すごく落ち着いたいい場所です。
実は倉庫の場所を間違えてしまい、道を教えて頂いたり、事務所の場所を教えて頂いたりとかなり助けて頂きながら伺ったのですが、電話等の対応からすごく丁寧な対応をしていただきました。後から聞けばパートさんということだったので、驚きました。
DVD・CDのような、ミスの発生する可能性が多い、項数が多く手間のかかる作業を得意とするフェスムさまでは、パートさんの教育が直接関わってくるので、やはり【パートさん教育が強み】となっている気がします。
勝手なイメージですが、もっと年齢層が高いと思っていました(笑)
実際には20代以下の若い女性が多く、私語もなく着実に黙々と作業をこなしていました。
これは何かあると思い、
ご案内いただいた現場責任をまとめている清水部長に
『どうやって教育しているのですか?』
『何かコツはありますか?』
と伺ったところ・・・
『素です。=普通のことしかやっていません』
との返答でした。
「普通のこと」これをしっかりできることが一番信頼できるのかと思います。
やはり私が勝手に感じたことですが、清水部長の人柄ではないでしょうか
厳しい要素を保ちつつ、よく笑う現場責任者様です。兄貴な感じです。
一度預けてしまえば、触れなくなってしまう商品なので、
しっかり管理してくれるフェスムさまなら安心して委託できる会社さまだと思いました。
2011年2月 2日 16:46 [物流倉庫見学 ]
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