物流倉庫会社への外注費用はどれくらい?
物流アウトソーシングにかかる料金について

物流倉庫会社から提出される【見積の見方】を教えます!
費用構造を理解して、コスト・ダウンを実現しましょう!

物流外注費用の一般的な枠組み

物流料金体系

【固定費】

「基本料金」とは

主には、システム使用料とお考え下さい。
いわゆるWMS(Warehouse Management System)のことで、倉庫管理システムです。
一般的な「販売管理ソフト」の領域で行う在庫管理とは異なり、実際のモノの流れや入荷や格納、ピッキングなどの倉庫作業を行うに当たり必要な情報の収集・出力までを行います。
このような高機能なシステムを安価な費用で利用することが出来るのも、物流倉庫に外注するメリットの1つと言えます。
月額固定料金で請求する物流倉庫が多く、数万円前後であることが多いです。

「保管費用」とは

倉庫の保管料です。どのくらいのスペースを借りるかにもよりますが、都市圏よりも地方倉庫の方が、コスト・メリットは高くなります。
また、「棚貸し」や「パレット貸し」など、どのような単位でスペース提供しているのかも注意して確認して下さい。
固定費ではありますが、利用単位を最小化することによって、費用を効率化し、準固定費化の位置付けに近づけることが出来ます。
あとは、電気代などの要素も絡んできます。特に、温度管理が必要な商材を取り扱われている場合は、保管料とは別途にかかるので確認するようにして下さい。

【変動費】

「入庫費用」とは

仕入荷物を倉庫に搬入する時にかかる荷受料です。宅配便なのか、コンテナなのか、PLなのか入庫形態毎に単価設定しているケースが大半です。
またこの際、すべき検品作業の内容によっては、別途オプション費用が発生してきます。
アパレルによくあるような検針や電化製品である動作確認などが該当します。
また、管理上必要になるバーコードの貼付がされていないケースなどは、その対応費用が発生する場合があります。

「梱包費用」とは

注文が入った荷物をピッキングし、ダンボールなどの資材に梱包して発送業者に引き渡すまでの作業料です。送り状や納品書などの伝票発行費用などは含まれています。
ラッピングやのしなど梱包に対する特別な要求がある場合は、別途料金請求となります。

「発送費用」とは

荷物をお客様・お取引先様へ、届けるために発生する費用のことです。
いわゆる、宅配業者に支払う料金と考えてください。
貴社独自で宅配業者と契約するよりも、スケールメリットを享受できるので、物流倉庫会社に委託した方が、費用を抑えることが出来ます。

ざっくり「物流外注費用」シミュレーション!

【ケース】

  • 雑貨を販売している企業様
    ・温度管理などは不要 ・特別な梱包は求めていなくて、納品書がちゃんと入ればOK
  • 売れ筋荷物の入荷は月2回にまとめて、自社トラックで入れている
    ・1つの段ボールには、だいたい12ピースくらい入る
    ・1アイテム当たり、10箱くらい
    ・1回の入荷で、15アイテムくらい
    ・バーコード貼付済み(複数品目混載ではないのでピース検品不要)
  • それ以外の荷物の入荷は不定期だが、だいたい月10回はある
    ・1回の入荷で、2アイテム、各1箱ずつくらい ・バーコードが貼付されていない(混載されているのでピース検品が必要)
  • 恐らく整理して積めば、10坪くらいで保管可能
  • 月間出荷件数は700件程度

※ネットショップの場合は、メーカー・卸先からの入荷費用が別途にかかります。
 また、商材や物量によって1出荷当たりのコストが変動します。

月間費用(シミュレーション結果)
基本料金 10,000円
保管費用 10坪×5,000円 50,000円
入庫費用 入荷基本料 600円×(月2回+10回) 7,200円
作業従量費 売れ筋 15アイテム×40円 600円
その他 12ピース×60円×2アイテム 1,440円
梱包費用 作業費 100円×700件 70,000円
資材費 80円×700件 56,000円
発送費用 390円×700件 273,000円
合計 468,240円

1出荷当たり、送料含め668

【何がポイントか!?】

上記はあくまでシミュレーションです。
例えば、貴社が取り扱っているSKUによっては、梱包費用の単価が変わってくることなどは十分あり得ます。

  • 自社で物流業務をやるよりも圧倒的にコスト・ダウンしていることに気付くはずです。
    まず、一番のボリューム・ゾーンである「発送費用」の単価が、自社でやるより明らかに安くなるかと思います。
  • シミュレーション結果を見て分かるように、物流の料金計算は複雑です。
    よって、物流倉庫からメール・ベースで届く見積というのは、概算になります。
    商談の手間もありますが、出来る限り商談を行って、実情を理解してもらった上で見積を取得した方がよいと思います。

物流倉庫会社に外注する費用メリット

他の荷主と共同利用できる部分があるためコストを削減できる!

WMSなどのシステムを自社で導入するとなると相当の支出になりますし、仕様を理解し、運用を推し進める責任者を配置するなどの対策が必要になります。
また、資材にかかる費用も、自社とは大きく異なる金額になってきます。
さらに、宅配料の安さも物流倉庫に外注する大きな魅力となっています。
宅配業者との契約交渉は、物流倉庫が行っているので、自社で行うよりも当然、有利な条件を引き出すことが出来ます。

物量に応じた拡張利用が出来るので、固定費を大幅に圧縮できる!

物流倉庫の中には、小ロットからでも委託できるように在庫を積み上げている棚の1箇所を小分けにして利用できるプランを用意しています。
貴社のビジネスの成長に合わせて、利用度を高めていける設計が出来るので、実情に合わせた固定費の負担に押さえることが出来ます。

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